こんにちはす!
園芸店で働きながら園芸店を開くことを夢見るごとうです。
5月は非常に忙しくて…1週間に1日の休みでやっております…
今日はやっとお休み… 疲れました〜…
さて今回はルーツポーチ(Root Pouch)というリサイクル素材を使用した不織布製ポットのメリット、デメリットを紹介したいと思います。

うちのベランダガーデン含む鉢植えにしているものは9割以上がこのルーツポーチを使用しています。
まずはメリットから
・通気性と排水性に優れ細かい良い根が伸びる
これはマジですごいです!
普通のポットであれば根詰まりを起こした時に鉢の底でぐるぐるとトグロを巻いてしまうのですが、このルーツポーチであれば根詰まりの心配がありません。
これはルーツポーチを仕入れているところのページを見ていただけるとわかりますが、細かい根が無数に出てきて根詰まりしない印象です。
(Walnut & Co.さんが輸入販売されています)
また排水性に優れるので根腐れの心配も軽減されます。
・生分解性があり土の中で分解される
ルーツポーチにはカラーバリエーションがあり(後で説明します)、その中でもブラックとグレーは生分解性があり土の中で分解されます。
つまりどういうことかと言うとルーツポーチに植え込んだものを地植えするといつしか溶けてなくなると言うことです。
まだ幼い苗でしばらくは鉢植えにして大きくなったら地植えにしようと考えている方ってけっこういらっしゃると思うのですが、
その場合鉢植えにする1回と地植えに移す1回の計2回植え替えのタイミングがあります。
移植が苦手な植物だと1回で多いとかなり負担になったりします。
ですがルーツポーチであれば、まずルーツポーチに1回、地植えに移すときはルーツポーチごと植えれるので1回植え替え作業を減らせるのです。
ただ土中で完全に分解するには4〜5年ほどかかるみたいです。
それでも不織布製なので分解される前に細かい根が鉢の外へ徐々に突き出していくのでまったく問題はありません。
・土の流出がない
完全なバッグ型なので鉢の底から土が漏れ出るなんてことがありません。
しかも排水性にも優れるため鉢植えに必要な鉢底石も必要なし!
土だけで植え込むことができるんです。
そして鉢底の穴が無いということはナメクジなどの虫の侵入も心配ありません。
・燃えるゴミで出せる
地味に嬉しいことに燃えるゴミで出せます!
意外と植木鉢って場所は取るし捨てにくいしという問題を抱えております。
その点こういうところは本当に地味に嬉しいですよね。
・たたんで収納できる
上記の植木鉢はかさばる問題においてこれも嬉しい機能です。
布製なのでまた再利用したい場合は洗って、たたんで収納しておくことができます。
・サイズ、カラーバリエーションが豊富
サイズが豊富にあり小さいものから大きいものまで11サイズ、さらに持ち手ありなしやデザイナーズモデルなど様々です。
また下の3サイズのみですが8色展開で、それより上のサイズはおおよそ4色展開です。
いろいろな色の組み合わせで寄せ花壇を作れますよ!
・軽い、安い、使いやすい
布製なので非常に軽いです。なので持ち運びも便利です。取手付きであれば吊るしてハンギングプランターとしても使えます。
やはり陶器鉢とかと比べると安く、プラスチック製の鉢と同じような感覚で買うことができます。
いっぱい植えるものがある人にはオススメです!
また植木鉢としてでなく収納バッグ、エコバッグとしても使えます。素材が柔らかく安心して使えるし、コンパクトに折り畳んで持ち運びもできます。
と、まあこんなところがメリットでございます。
まあいろいろ良いところを書き殴りましたがメリットがあればデメリットもあります。
・コケが生えやすい
これは参考写真が豊富にあって

こんな感じに鉢にコケが生えてきます。
ひどくなってくると

こんな感じや

こんな感じになってきます。
ただこれは鉢全体から排水され、その水に浸かっている状況が続くと出やすいように感じます。
なので日当たりよく乾燥しやすい場所に置くことや、スノコや花台などでかさ上げしてあげるとある程度防げるように思います。

まさにこんな感じですね。
またブラック、ブラウン、ネイビーの3色であればコケが出てきても目立ちにくいです。
・乾きやすい
これは排水性が優れるが故の現象なのですが、非常によく乾きます。
なのでけっこう頻繁にお水をあげれる人ならいいのですが、ちょっと忘れてるとあっという間に水切れを起こしているなんてこともあります。
・鉢から出しにくい
これは大きい鉢に植え替えようとした時に根っこがびっちり鉢の内側まで張り付くので他の鉢に比べると全然抜けません。
ルーツポーチを切ってしまえば簡単なのですが、せっかくだからそうはしたくない…
そうなると植え替えでかなり苦労します。
植え替え用のノコギリナイフなどを用意するのが効果的です。
・安っぽく見える
これは完全に好みになるかと思いますが、陶器鉢に比べてしまうとやはり安っぽく見えます。
ですがルーツポーチで揃えると意外と様になりますよ。
・汚れが落ちにくい
再利用できると説明しましたが、布製なので汚れがこびり付きやすく洗っても汚れが綺麗に落ちるということは少ないです。
この辺りがデメリットになり得る部分です。
なにはともあれ見た目を抜きにすると植物にとっては非常に優れた鉢なんです。
使ってみると育ちの良さを実感できると思います。
是非とも皆さんも使ってみてください!
サイズはガロン表示ですが、
1ガロンは約5号サイズ、
2ガロンは約7号サイズ、
3ガロンは約8.5号サイズ、
5ガロンは約10号サイズ、
6ガロンは約10号深型サイズです。
それでは素敵なグリーンライフを!